パラスポーツインタビュー詳細
水野 義晃さん(紀の国わかやま大会アーチェリー代表(下肢障害))
アーチェリーへの取り組みについて
アーチェリーを始めたのは10年ほど前からです。障害を持つ友人がやっていて興味を持ったのがきっかけです。車椅子の競技はバスケットボールとかもありますが、個人競技のアーチェリーのほうが自分には向いていると思いました。
普段の練習は東京や神奈川の射場を拠点にして行っています。全国大会とは別に東京都の身体障害者アーチェリー協会の強化選手にも選ばれているので、そちらの練習にも参加しています。また、家でもセラバンドというゴムを使用して肩甲骨の動きをイメージするトレーニングも取り入れています。
試合にも出場しますが、アーチェリーは障害のある人もない人も一緒に競技します。
とにかく精神力が問われるスポーツで、ちょっとした気持ちの変化が射る時の体の動きに影響を与えるので、練習に比べると、本番ではスコアが1割くらい落ちてしまうこともあります。競技中は、監督、コーチからの指示が受けられないので、すべて自分でコントロールしていかなくてはなりません。
全国大会の練習では、精神力を鍛えるために、本番同様にスコアをつけたり、他のメンバーが見る中、1人で射るなどしてあえてプレッシャーのかかる状況を作っています。
また、疲れてきても集中力を切らさずに、射る本数を多めにしたり、失敗しても気持ちを切り替えられるようトレーニングをして、常に本番で起こり得る状況を意識しています。
全国大会の抱負について
全国大会は今回で2回目になります。前回出場した大分大会の時は、リカーブ部門で30mダブルラウンドに出場しました。今回はコンパウンド部門で50m・30mラウンドに出場します。普段の試合と違って、障害者だけの大会で独特の雰囲気があり、いつも以上に緊張すると思いますが、しっかりと体調や気持ちを整えて、メダルが取れるよう練習の成果を出したいと思います。