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大会・イベントレポート詳細

第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017

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大会概要
大会名称 第23回夏季デフリンピック競技大会 サムスン2017
(23rd Summer Deaflympics Samsun 2017)
開 催 地 トルコ共和国 サムスン
期  間 2017年7月18日~30日
参 加 国 97か国 参加者3,105名
日本選手団 177名
選手108名(男74名、女34名)
役員 69名(男45名、女24名)
実施競技
アンダーラインは
日本選手が参加した競技
陸上バドミントン、バスケットボール、ビーチバレーボール、ボウリング、サイクリングサッカー、ハンドボール、柔道、空手
オリエンテーリング、射撃、水泳卓球、テコンドー、テニスバレーボール、レスリング(フリースタイル)、
レスリング(グレコローマンスタイル) 
(新競技)
ゴルフ、マウンテンバイク

粟野達人総監督(全日本ろうあ連盟スポーツ委員会国際事業部長)によるレポート!

 東京にゆかりのある選手も活躍し、本大会で日本は金メダル6、銀メダル9、銅メダル12、合計27個と、今までで過去最高のメダル数を獲得しました。バレーボール女子は、16年ぶりの金メダルとなり、日本選手団全員で万歳と大喜びでした!
 デフリンピック競技が開催されたトルコ・サムスンでは、選手村、空港、ホテル、競技会場など全てセキュリティ対策がされており、選手一同が安心して競技に集中出来ました。トルコは親日派と言われ、現地ボランティアも日本選手団によく尽くしてくれ、大いに助かりました。ある競技でロシアと対戦した時、なんとトルコ人の観客達が日本旗を振って日本選手を応援してくれました。日本とは違った環境の中、日本選手団が物凄く頑張って過去最大の実績を出せた事は素晴らしい事です。皆様にも見ていただき、そして評価してほしいと思います。日本選手団の競技成績など、詳細は全日本ろうあ連盟スポーツ委員会ホームページ、フェイスブックをご覧ください。

http://www.jfd.or.jp/sc/
https://ja-jp.facebook.com/jfdsc/

日本選手メダリスト

競技名(21) 金メダル(6) 銀メダル(9) 銅メダル(12)
陸上(6) 男子200m
男子4×100mリレー
山田 真樹(2)
三枝 浩基
山田 真樹
設楽 明寿
佐々木 琢磨
男子400m
男子円盤投
山田 真樹(2)
湯上 剛輝
女子棒高跳
女子ハンマー投
滝澤 佳奈子(2)
石田 考正
バドミントン(6) 女子シングルス 長原 茉奈美(1)
マウンテンバイク(1) 女子クロスカントリー
オリンピック(xco)
早瀬 久美(1)
卓球(2) 女子ダブルス

女子団体
亀澤 理穂(2)
川崎 瑞恵
亀澤 理穂
川崎 瑞恵
高岡 里吏
バレーボール(1) 女子 尾塚 愛実(1)
高良 美樹
三浦 早苗
村木 玲奈
前島 奈美
畠 奈々子
中田 美緒
宇賀耶 早紀
長谷山 優美
安積 梨絵
平岡 早百合
山﨑 望
自転車(ロード)(1) 女子個人タイムトライアル 山田真樹
水泳(15) 男子400m自由形
男子1500m自由形
男子400m個人メドレー
藤原 慧(3)
藤原 慧
藤原 慧
男子200mバタフライ
男子200m自由形
男子200m背泳ぎ
男子100m背泳ぎ
男子200m個人メドレー
男子4×200m自由形リレー



男子4×100mメドレーリレー
藤原 慧(7)
藤原 慧
金持 義和
金持 義和
茨 隆太郎
藤原 慧
金持 義和
茨 隆太郎
津田 悠太
金持 義和
茨 隆太郎
津田 悠太
藤原 慧
男子200m個人メドレー
男子50m背泳ぎ
男子400m個人メドレー
混合4×100mメドレーリレー


男子4×100m自由形リレー
藤原 慧(5)
金持 義和
茨 隆太郎
金持 義和
久保 南
藤川 彩夏
茨 隆太郎
藤原 慧
茨 隆太郎
金持 義和
津田 悠太

大会の様子 http://www.jfd.or.jp/sc/samsun2017/newsflash から抜粋 2017/7/27)

■競技を振り返って――東京にゆかりのある選手たちからのコメント

【金メダリスト(水泳)  藤原 慧(ふじはら さとい)選手】

 今回、初めてデフリンピックに参加しました。初めてでとても緊張しましたが、その中でも最高のパフォーマンスをすることが出来たのは会場で応援をしてくださった保護者の方々を始め、日本から応援をしてくださった方々のお陰だと思っています。応援ありがとうございました。

【金メダリスト(陸上)  山田 真樹(やまだ まき)選手】

今回のデフリンピックは初出場になります。200mは優勝できましたが、400mは優勝出来なかったため、今回のデフリンピックでの自分の課題を改善し、4年後のデフリンピックに向けて世界 一という目標を持って頑張ります。

【銀メダリスト(水泳)  茨 隆太郎(いばら りゅうたろう)選手】

 今回の結果では、前回の大会を上回る、6個のメダルを獲得致しましたが、あと少しのところで優勝に至らず、悔しい結果となりました。今後もデフリンピアン当事者としてデフリンピックの価値を結果で示さなければいけないという責任感を背負いつつ、日頃から応援して下さる都民の皆様への感謝の気持ちを忘れずに、より一層の精進を重ねて参る所存です。

【銅メダリスト(卓球)  亀澤 理穂(かめざわ りほ)選手】

 私にとって3回目のデフリンピックでした。厳しい試合でしたが最後まで諦めずやり遂げた結果、銅メダルを2個獲得することができました。それは応援してくださった日本の皆様の応援のお蔭です。本当に有難うございました。

デフリンピックとは

「デフリンピック(Deaflym-pics)」は、ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年に オーストリアで初めて開催されています。障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところに大きな特徴があります。

デフリンピックはオリンピックと同様に、4年ごとに開催され、夏季大会と冬季大会は交互に 2年おきに行われます。

夏季大会

第22回大会2013年ブルガリア/ソフィア
第23回大会2017年トルコ/サムスン
第24回大会 2021年 未定

https://www.edso.eu/event/24th-summer-deaflympics/

冬季大会

第18回大会2015年ロシア/ハンティ・マンシースク他

・デフリンピックへの参加資格について

 音声の聞き取りを補助するために装用する補聴器や人工内耳の体外パーツ等(以下「補聴器等」という)をはずした裸耳状態で、聴力損失が55デシベルを超えている聴覚障害者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者とされています。また、競技会場に入ったら練習時間か試合時間かは関係なく、補聴器等を装用することは禁止されています。
 これは、選手同士が耳の聞こえない立場でプレーするという公平性の観点によるものです。(デフリンピックへの参加資格は、補聴器をはずした裸耳状態での聴力損失が55デシベルを超えている者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者とされています。(国際ろう者スポーツ委員会 オージオグラムに関する規則2. 参加資格に関する規則 第2.1版 改訂版 - 2009年11月13日第1.0版公開 - 2001年 7月31日 ※一般財団法人全日本ろうあ連盟:訳)

・国際ろう者スポーツ委員会の取り組みについて

 デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会(International Committee of Sports for the Deaf)で、1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国のろう者スポーツの振興など、着実な取り組みを続けています。現在の加盟国は104カ国です。

ろう者の競技大会等について

毎年、国内で開催されている聴覚障害者競技大会には、以下の大会があります。

  • ・関東ろう者夏季体育大会
  • ・関東ろう冬季体育大会
  • ・全国ろうあ者夏季体育大会
  • ・全国ろうあ者冬季体育大会

4年に1回、外国で開催されている競技大会には、以下の大会があります。

  • ・世界ろう者選手権大会
  • ・アジア太平洋夏季競技大会

詳しくは国際ろう者スポーツ委員会ICSDホームページをご覧ください。

http://www.deaflympics.com/