大会・イベントレポート詳細
三菱電機2015 IWBF アジア・オセアニアチャンピオンシップ千葉
2015年10月7日(水)から10月18日(日)まで、千葉ポートアリーナで車椅子バスケットボールのアジア・オセアニアチャンピオンシップが開催されました。この期間スタッフとして大会運営に従事した東京都障害者スポーツ協会の職員である広木美奈氏の報告を掲載します。
アジア・オセアニアチャンピオンシップ
本大会は2年おきに開催され、車椅子バスケットボールのアジア・オセアニアの頂点を決める大会です。世界選手権とパラリンピックの選考大会に位置付けられており、来年開催されるリオパラリンピックの出場権をかけた最終予選となります。女子は優勝国のみ、男子は上位3位までがリオパラリンピックに出場できます。
大会概要
会 場 | 千葉ポートアリーナ(千葉市中央区問屋町1-20) |
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大会期間 | 2015年10月7日(水)~10月18日(日) |
出場国 |
【男子】 プールA:チャイニーズタイペイ、フィリピン、サウジアラビア、マレーシア、オーストラリア、イラン プールB:中国、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、タイ、韓国、日本(12か国) 【女子】 オーストラリア、中華人民共和国、日本(3か国) |
試合方式 |
【男子】 各プールごとに総当たり戦を行い、上位4か国ずつ決勝トーナメントに進出する。予戦、決勝トーナメントで敗退した国は順位決定戦へまわる。 【女子】 総当たり戦後、2、3位の国で準決勝を行い、その勝者とリーグ戦1位の国で決勝戦を行う。 |
業務内容
私の業務は試合のスタッツ(スコア)を記録してくことであり、世界にネット配信されるため、緊張感があるものでした。そのスタッツも大会記録として残るものであるので、大会を無事に成功させる1つの要因であると思い、毎日スタッツチームの方々と連携を取り記録していきました。
大会結果
男子は予選プール(B)を2位で通過し、決勝トーナメントに進みました。韓国との3位決定戦では、序盤リードを許す展開になりましたが、第2ピリオド終盤に逆転し、そのままリードを広げて勝利、リオパラリンピックの出場権を獲得しました。
女子は惜しくも3位に終わり、リオパラリンピックへの出場はかないませんでしたが、2020年の東京パラリンピックでの活躍を期待したいところです。
男子最終順位 | |||
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1 | オーストラリア | 7 | タイ |
2 | イラン | 8 | チャイニーズタイペイ |
3 | 日本 | 9 | アラブ首長国連邦 |
4 | 韓国 | 10 | サウジアラビア |
5 | 中国 | 11 | フィリピン |
6 | マレーシア | 12 | アフガニスタン |
女子最終順位 | |
---|---|
1 | 中国 |
2 | オーストラリア |
3 | 日本 |
今後の課題
私が大会に携わっている際に感じたポイントは「語学力」です。国際大会なので必ず英語を使用する場面があり、そこを避けるわけにはいかないので非常に苦労をしました。
スタッツ業務の中でも、海外の大会関係者とのコミュニケーションや、確認作業は英語で行いました。業務量が少ないうちはなんとか通じ合っていたが、正確に、かつ早く情報が欲しいような場合には通訳が必要になりました。大会運営についての対応でも、各担当者がその場で英語でのコミュニケーションが取れるようになれば、とても効率的に進められると感じました。
今後、東京パラリンピックに向けて様々な準備を始めていくと思うが業務を遂行していく上で、この語学力ということは大きな課題になってくるだろうと思います。
感想
今大会の期間中、平日・休日に関わらず本当に多くの観客の皆様にご来場いただき、体育館が一体となって日本代表を応援していただくことができ、今まで経験したことのない大声援の中、試合を行うことができたことに感謝しております。今後も車椅子バスケットボールの強化・発展に邁進していきたいと思いますので、今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。
ⓒJWBF/フォトサービス・ワン