脳性まひ者7人制サッカー(CPサッカー)とは?
脳性まひ者7人制サッカー(CPサッカー)とは、比較的軽度の脳性まひ選手がプレーできるように考案された7人制サッカーで、立った状態で行う脳性まひ者スポーツの中では唯一の団体競技です。
"CP"は「Cerebral Palsy(脳性まひ)」の略で、国際的には「Football 7-a-side」と呼ばれ、パラリンピックや欧州選手権、コパアメリカ、アジア大会などの大陸大会、世界選手権も行われています。
対象となる選手
脳性麻痺、脳血管障害(脳卒中など)、脳外傷や頭部外傷(交通事故など)で脳に何らかの障害が残り、身体に麻痺がある人を対象としています。
選手のクラス分け
競技を公平に行えるよう、麻痺レベルによってC5からC8までのクラス分けを実施しています。数が大きいほど軽度ということになります。
チームを構成する選手は、このクラス分けによる障害クラスを元に構成され、試合中は、必ずC5またはC6クラスの選手が出場しなければならない。(いなければ6人で試合をする)、C8選手は、ピッチ上2名までしか出場できない、というルールがあります。
プレーヤーの障害は人それぞれのため、お互いの障害を理解したプレーが求められ、チームワークがとても重要なスポーツです。
CPサッカー特有のルール
FIFAで定められたルールに、一部修正が加えられています。
- ピッチ、ゴールポストを小さくする。
- オフサイドルールは適用しない。
- 片手でのアンダースローインを認める。
- 公式試合においては、前後半30分、ハーフタイム15分。
日本選手権は毎年10月から11月の時期に開催されています。また、日本代表はアジア大会で成績を残し、4年に1度の世界大会には参加していますが、パラリンピックにはまだ出場できていません。これからの普及・強化が大切な競技です。