【銀メダリスト(卓球) 亀澤 理穂(かめざわ りほ)選手】
私にとってデフリンピックは4回目の出場でした。結果としては、目標としていた3個以上のメダル獲得が残念ながら2個となりましたが、2個もメダルを獲れたのは、日本から応援してくださった皆様のお陰です。本当に感謝申し上げます。
また、2025デフリンピックではその目標を達成できるよう残りの3年間頑張りたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。今後もデフスポーツを更に盛り上げていきましょう!
大会概要
大会名称 | 第24回夏季デフリンピック競技大会 |
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開催国 | ブラジル連邦共和国/カシアス・ド・スル |
期間 | 2022年5月1日~15日 |
参加国、参加選手数 | 73か国、2,401名 |
日本選手団 (選手・役員等) |
149名(選手 95名、役員 41名、本部役員 13名) |
実施競技 | 陸上、バドミントン、バスケットボール、ビーチバレーボール、サイクリング、サッカー、ゴルフ、ハンドボール、柔道、空手、マウンテンバイク、オリエンテーリング、射撃、水泳、卓球、テコンドー、テニス、バレーボール、レスレング(フリースタイル)、レスリング(グレコローマン) (20競技) |
東京都聴覚障害者連盟 粟野達人会長からのコメント
2022年5月1日~15日、第24回夏季デフリンピック競技大会がブラジルのカシアス・ド・スルで開催されました。コロナ禍による多くの活動の制限にも負けず、東京にゆかりのある選手が活躍しました。日本の成績は、金メダル12、銀メダル8、銅メダル10、合計30個と、過去最高のメダル数を獲得しました。
今大会では、開催期間中に一部選手にコロナ感染が判明したため、選手とスタッフの命を守ることを優先して、残念ながら全競技を途中で辞退することになりました。
日本と違った環境の中、日本選手団が頑張り過去最大の成績を残せたのは素晴らしいことです。そんな選手の頑張りを皆様にも見ていただき、そして応援してほしいと思います。日本選手団の競技と成績の詳細は、一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会の特設サイトやフェイスブックをご覧ください。
一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会
第24回夏季デフリンピック競技大会 ブラジル2021 日本選手団 特設サイト
https://www.jfd.or.jp/sc/brazil2021/
一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会 フェイスブック
https://www.facebook.com/jfdsc/
公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構 東京都聴覚障害者連盟
会長 粟野 達人
日本選手メダリスト
競技名 | 金メダル(12) | 銀メダル(8) | 銅メダル(10) | |||
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陸上(6) | 男子100m | 佐々木 琢磨 | 女子棒高跳び | 末吉 凪 | ||
男子 ハンマー投げ |
石田 考正 | 男子 ハンマー投げ |
森本 真敏 | 女子1500m | 岡田 海緖 | |
男子棒高跳び | 北谷 宏人 | |||||
バドミントン(1) | 団体戦 | 沼倉 昌明 柿内 康平 太田 歩 伊東 勇哉 沼倉 千紘 長原 茉奈美 矢ケ部 紋可 矢ヶ部 真衣 |
||||
空手(5) | 形/女子形 | 小倉 涼 | 形/男子形 | 北村 陽 | ||
女子組手 | 小倉 涼 | 形/男子形 | 森 健司 | |||
女子組手 | 湯澤 葵 | |||||
自転車(4) | 女子マウンテン バイク |
早瀨 久美 | 女子個人タイムトライアル | 簑原 由加利 | ||
女子 ロードレース |
簑原 由加利 | |||||
女子 ポイントレース |
簑原 由加利 | |||||
水泳(11) | 男子400m 個人メドレー |
茨 隆太郎 | 男子50m バタフライ |
茨 隆太郎 | ||
男子100m バタフライ |
茨 隆太郎 | 男子4×100m フリーリレー |
茨 隆太郎 星 泰雅 金持 義和 藤原 慧 |
|||
男子200m 個人メドレー |
茨 隆太郎 | 男子4×100m メドレーリレー |
茨 隆太郎 星 泰雅 金持 義和 藤原 慧 |
|||
男子200m 自由形 |
茨 隆太郎 | 男子200m 自由形 |
藤原 慧 | |||
男子400m 自由形 |
藤原 慧 | |||||
男子1500m 自由形 |
藤原 慧 | |||||
女子100m バタフライ |
齋藤 京香 | |||||
卓球(3) | 女子団体戦 | 亀澤 理穂 川﨑 瑞恵 立石 里吏 山田 萌心 |
男子団体戦 | 井藤 博和 亀澤 史憲 川口 功人 灘光 晋太郎 |
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女子ダブルス | 亀澤 理穂 川﨑 瑞恵 |
※ カッコ内の数字はメダルの数
※ 参考: https://www.jfd.or.jp/sc/brazil2021/teamjapan/medalist
※東京都栄誉賞とは:特に顕著な業績により、広く都民に敬愛され、社会に明るい夢と希望と活力を与え、東京都の名を高めた方に対して、その栄誉を称えることを目的として平成16年に制定されました。
※都民スポーツ大賞とは:世界的なスポーツ大会において優秀な成績を収めた東京アスリートの功績を称え、その感動を都民と共有することを目的として、平成20年度に制定されました。
■競技を振り返って――東京にゆかりのある選手たちからのコメント
【銀メダリスト(卓球) 亀澤 理穂(かめざわ りほ)選手】
私にとってデフリンピックは4回目の出場でした。結果としては、目標としていた3個以上のメダル獲得が残念ながら2個となりましたが、2個もメダルを獲れたのは、日本から応援してくださった皆様のお陰です。本当に感謝申し上げます。
また、2025デフリンピックではその目標を達成できるよう残りの3年間頑張りたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。今後もデフスポーツを更に盛り上げていきましょう!
【銅メダリスト(空手) 湯澤 葵(ゆざわ あおい)選手】
今回のデフリンピックが初出場でした。いつもと異なる環境でコンディションを整えるのが難しかったです。ですが諦めない心で挑んだ結果、銅メダルを獲得出来ました。良い結果を持ち帰ることができたのは応援して頂いた皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
【銅メダリスト(自転車) 簑原 由加利(みのはら ゆかり)選手】
大きな役目である日本代表選手団旗手を務めさせていただけて行進することができました。4回目のデフリンピックでしたが、今までの中で一番最高の体力ピークを作り、メダルも前大会を上回って3つ獲得することができました。日頃から応援いただいていた家族、国民の皆様も本当にありがとうございました。
デフリンピックとは
■概要
「デフリンピック(Deaflympics)」は、ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年に オーストリアで初めて開催されています。障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところに大きな特徴があります。
デフリンピックはオリンピックと同様に、4年ごとに開催され、夏季大会と冬季大会は交互に2年おきに行われます。
<近年の夏季大会>
第23回大会2017年 トルコ/サムスン
第24回大会2022年 ブラジル/カシアス・ド・スル
<近年の冬季大会>
第18回大会2015年 ロシア/ハンティ・マンシースク他
第19回大会2019年 イタリア/ヴァルテッリーナ
※2022年9月10日、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)の総会において、2025年のデフリンピック大会の開催地が東京に決定しました。2025年大会は100周年の記念すべき大会です。日本では初開催となります。
(参考:全日本ろうあ連盟ホームページURL: https://www.jfd.or.jp/p/24298)
■デフリンピックへの参加資格について
音声の聞き取りを補助するために装用する補聴器や人工内耳の体外パーツ等(以下「補聴器等」という)をはずした裸耳状態で、聴力損失が55デシベルを超えている聴覚障害者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者とされています。また、競技会場に入ったら練習時間か試合時間かは関係なく、補聴器等を装用することは禁止されています。
これは、選手同士が耳の聞こえない立場でプレーするという公平性の観点によるものです。(国際ろう者スポーツ委員会 オージオグラムに関する規則2. 参加資格に関する規則 第2.1版 改訂版 - 2009年11月13日第1.0版公開 - 2001年 7月31日 ※一般財団法人全日本ろうあ連盟:訳)
■国際ろう者スポーツ委員会の取組について
デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会(International Committee of Sports for the Deaf)で、1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国のろう者スポーツの振興など、着実な取組を続けています。現在(2022年10月時点)の加盟国は119カ国です。
ろう者の競技大会等について
国内で開催されている聴覚障害者競技大会には、以下の大会があります。
・関東ろう者夏季体育大会
・関東ろう冬季体育大会
・全国ろうあ者夏季体育大会
・全国ろうあ者冬季体育大会
4年に1回、外国で開催されている競技大会には、以下の大会があります。
・世界ろう者選手権大会
・アジア太平洋夏季競技大会
詳しくは国際ろう者スポーツ委員会ICSDホームページをご覧ください。
【金メダリスト(水泳) 藤原 慧(ふじはら さとい)選手】
今回2回目の参加となる藤原です。
前回大会とは全く違う環境で取り組んできた5年間でしたが、目標としていた金メダルを獲得できてホッとしています。
コロナウィルスもあり、厳しい大会となりましたが、自分の持っている力を出し切れたのは応援して下さった方々のお陰です。
応援ありがとうございました。